スタッフメッセージ

久保 理士

調査点検(土木職)
1991年入社

打音点検や資料から損傷の原因を探る

現在の仕事内容

橋梁とトンネル構造物の健全性を診断する詳細点検業務に携わっています。
橋梁やトンネル構造物は5年に1回の定期点検が定められています。それにあわせて、四国管内の橋梁とトンネルを順序立てて点検しています。
橋梁の点検方法は2つあります。一つは当社のJシステムを活用した赤外線画像による1次スクリーニング調査、もう一つが打音点検です。調査点検一課は打音点検を担当しています。
橋梁下に幹線道路が通るような場所ではJシステムで1次スクリーニング調査を行い、打音点検が必要な箇所を絞り込むなど、うまく2つの方法を活用しています。
打音点検は古くからある方法で、熟練技術者の知識と経験により、ひび割れや空洞も発見できます。叩いたときに健全であればキンキンとよい音がし、異常部があれば鈍い音がします。聞き分けられるようには経験が必要で、先輩に教えてもらいながら現場で身につけていきました。
鈍い音がするものの、外観では悪いとろこが見当たらないということもあります。そのようなときは、建設時の記録を確認したり、検査機器を用いて調査したりすることで原因を究明します。原因が究明でき、処置の方針がまとめられたときには、やりがいを感じます。現在は、点検を行う部下を監督する立場になり、その成長を見守っています。

施工管理業務の経験が今につながる

心に残っている仕事

入社以来、建設、管理、点検と様々な業務に携わってきました。
中でも、2000~2001年に高松自動車道の板野ICから鳴門PAまでの橋梁建設の施工管理を担当したことが印象に残っています。道路公団関係者(現NEXCO西日本)、ゼネコン担当者、建設に従事した職人の方々との出会いは、その後の仕事において貴重な財産となりました。
「指導する立場にある現場監督は、職人の大変さを理解しなければ務まらない」と考え、職人の方々にも積極的に話しかけました。図面には表現できない、施工の細かいところまで教えてもらったお陰で、どのような指導をすれば職人が施工しやすいかを学ぶことができました。
工事が進むにつれて、橋脚が立ち並び、やがて橋がつながり1本の線のように道路が完成したときには達成感もひとしおでした。

1つのことをやりとげる経験が成長を促す

部下の指導で心がけていること

部下の指導では「自分なりに考えてもらう」ことを大切にしています。
まずは、部下が自分で考えた方法で実践してもらい、その上で「こういう方法もあるよ」、「こんな参考書があるよ」とアドバイスをしています。
自ら責任を持ち、考え、行動し、判断して、一つのことを完遂した経験は、その人の成長を促す機会になるでしょう。
正解は1つではありません。部下が考えた方法の方がよく、かえって自分が勉強になることもあります。部下には積極的に自分の考えを発言し行動してくれることを期待しています。

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