現場で活用され、喜ばれることがやりがいにつながる
現在の仕事内容
道路設備の点検や工事の効率化・高度化に関する製品開発を行っています。
2020年には、施設構造点検報告書作成システム「Speed Edit」を開発しました。
Speed Editは主に2つの機能があります。1つは、デジカメで撮影した写真を自動でフォルダごとに整理できる機能です。もう1つは点検時の判定結果を現場で入力できる機能です。
これまでは点検後に写真データをパソコンに取り込み、対象ごとにフォルダを作成し、該当する写真を選んでフォルダに振り分けて保存していました。また、判定結果はいったん現場で点検表に手書きし、事務所に戻ってからExcelに入力していました。日中は現場で点検しているため、点検結果の整理作業は残業時間で対応しなくてはなりませんでした。
Speed Editの完成で、現場で撮影や入力したデータの整理と報告書作成が自動化でき、作業の効率化を実現しました。
開発においては、四国内の道路設備のデータベース約10万件を構築するといった苦労や課題もありました。それらを乗り越えて完成した製品が現場で活用され、喜ばれているのを見ると実感がわき、やりがいにつながります。
市場では新しい技術が日々生まれています。新しい技術を取り入れ、現場に役立つ製品を開発し、それにより高速道路の運用の効率化や省力化に寄与していきたいです。
決断するときには原点に立ち返る
入社後の心境の変化
工業高校で電気科を専攻し、電気関係の仕事に携わりたいと当社を選びました。
入社当時は現場での仕事が多く、電気機器の点検では電気科で学んだことが役立ちました。一方、現場には電気以外にもポンプやジェットファン、カメラや通信機器など知らない分野の設備も多く不安もありました。最初の上司が現場のすべてを熟知しているベテランで、分野ごとに分かりやすく教えてくれて、知識を身につけることができました。
施設技術課に配属されてからは、論理的に物事を考えるように意識しています。
開発では「なぜこの開発をするのか」という根拠が大事だと考えています。思いが強くなりすぎると、方向性がずれてしまうことがあります。たとえば、製品に付加価値をつけようとし過ぎて、本来目的としていた効果が薄くなってしまうことなどです。
何かを決断するときには原点に立ち返り、目的を達成できるかどうかを見極め判断しています。
相手に正確に伝えることの大切さを学ぶ
仕事で大切にしていること
仕事をする上で最も重要なことはコミュニケーションだと考えています。
施設技術課は社内だけでなく、NEXCOグループやメーカの方との会議が多くあります。自分と相手の思いや認識が一致しているとは限りません。きちんと意見のすり合わせができずに進めてしまうと、互いの認識にずれが生じてしまいます。とくに製品開発においては、認識のずれが性能に関わることもあります。些細なこともコミュニケーションを取り、自分の意見を述べるときには、その理由もあわせて伝えて、相手に正確に伝わる説明を心がけています。